前回は、分数の便利さを書きましたが、今回は分数を敵に回した時の怖さを書いてみます。
$\large{y=\frac{4}{x}}$
という反比例の式のグラフを描くのに、
x=1の時、y=4 ー> 座標(1,4)に・を打つ
x=2の時、y=2 ー> 座標(2,2)に・を打つ
と、ここまではすんなり出来ているのに、
x=3の時、y=???
となってしまう生徒もいます。
座標が(3,$\large\frac{4}{3}$)になると分かったとしても、
・をどこに打てば良いのか分からなかったりします。
染み付いた「分数の苦手意識」は、底知れないパワーで子どもの思考を停止させてしまいます。
分数を敵にするか味方にするかで、その子の成績は大きく変わります。
・前準備
前回、「分数の学び直しを手伝う」と書きましたが、その作業はそんなに簡単ではありません。
私自身が、通分が出来ない中学生に教える時に感じた難しさがこの投稿の動機にもなっています。
もちろん、理解のレベル次第ではありますが。
十分に使いこなせる武器にするためには、0から教えた方が早いかもしれません。
ちなみに小学校では、分数を教えるのに、2年生の後期から6年生までの4年以上を費やしています。
脳の発達に合わせるためという理由もあるでしょうが、じっくりと腰を据えて取り組むテーマであるとまずは腹をくくりましょう。
そして「マニュアルが分かりにくいのは、分かっている人が作っているから」と言われることがあるように、
分数を分かっている人が教えようとすると、同じ落とし穴にハマってしまいます。
そこで役に立つのが、算数の教科書です。ネット上には無数の教材がありますが、教科書を超えるものはありません。
「教科書取扱書店」で検索をかけると購入できる店が見つかりますし、メルカリなどでも入手できるようです。
また、デジタル教科書を購入できるサイトもありましたので、下にリンクを貼っておきます。
Lentranceストア (デジタル教科書のオンライン販売店)
今回は「分数に苦手意識があると、分数を見ただけで思考停止してしまう危険がある」という話と、「分数を攻略するためのベスト教材は教科書」というお話でした。
前置きが長くなっていしまいましたが、次からいよいよ攻略に取り掛かります。
続く・・・
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
前回同様、何か分かりにくい点などございましたら、下部コメント欄(原則公開で対応)やお問い合わせ(非公開個別対応)から、教えていただけるとありがたいです。感想や雑談などもお待ちしております。
更に以下のボタンから シェア をしていただけるとすこぶる喜びます。(^_^)♪♪