◎分数の足し算と引き算
では、まずは質問から。次の計算は正しいでしょうか?
$\large\frac{1}{4}$+$\large\frac{2}{4}$=$\large\frac{3}{8}$ ?
(分子どうしを足して1+2=3、分母どうしを足して4+4=8
という計算をしていますね)
数直線を使って、正しいかどうかを確認してみましょう
$\large\frac{1}{4}$ (青い部分)
$\large\frac{2}{4}$ (緑の部分)
この二つを足した結果は、とうぜん半分以上の大きさになるはずですから、
$\large\frac{3}{8}$ (黄色の部分)
は、まちがいですね。では、正解は?
$\large\frac{3}{4}$ (青と緑の部分)
が正しい答ですね。
式で書くと
$\large\frac{1}{4}$+$\large\frac{2}{4}$=$\large\frac{3}{4}$
となります。分母は変わらずに、分子だけを足し算していますね。
では、今度は引き算をしてみましょう。
$\large\frac{5}{7}$ー$\large\frac{2}{7}$=?
$\large\frac{5}{7}$ (青の部分)
$\large\frac{2}{7}$ (緑の部分)
$\large\frac{?}{?}$ (茶色の部分)
青の部分から緑の部分を引くのですから、
上の数直線の茶色の部分の大きさが答になるのは分かりますね。
この茶色の部分を分数で表すとどうなりますか?
7等分したうちの3つ分になっていますね。
だから、それを分数で表すと、
$\large\frac{3}{7}$
になります。式で書くと、
$\large\frac{5}{7}$ー$\large\frac{2}{7}$=$\large\frac{3}{7}$
となります。この2つの足し算・引き算の式を並べて書くと、
$\large\frac{1}{4}$+$\large\frac{2}{4}$=$\large\frac{3}{4}$
$\large\frac{5}{7}$ー$\large\frac{2}{7}$=$\large\frac{3}{7}$
この2つの式を見れば分かるように、分母の数は変わりません。
分子の数だけを足したり引いたりして答えを出しています。
次の計算も同じやりかたでやってみましょう・・・。
$\large\frac{2}{4}$+$\large\frac{3}{4}$=$\large\frac{5}{4}$
お、こんどは分子の数が分母より大きくなりましたね。
これはどんな分数なのでしょう?
この分数の意味は「4等分したうちの5つ分」ということですから、
え? 4つに分けたのに、4つより多い数って、ありえな~い!
と言いたくなるかもしれません。
でも、これも数直線で考えると、理解できますよ。
$\large\frac{2}{4}$ (青の部分)
$\large\frac{3}{4}$ (緑の部分)
$\large\frac{5}{4}$ (青と緑の部分)
今まで出てきた分数は、みんな1より小さい数だったけど、
1より大きい数も分数で表せるんだね。
1より大きいか小さいかを見きわめる方法は分かるかな?
そう、分子の数と分母の数を比べると分かるね。
分母と分子の数が同じなら、どんな分数も1と等しい(同じ)
分子の数が分母の数より小さければ、1より小さい
分子の数が分母の数より大きければ、1より大きい
ということが言えるね。
次は、前回の復習をかねて、次の計算をしてみましょう
1ー$\large\frac{2}{5}$=$\large\frac{?}{?}$
前回で、「分母と分子が同じ分数は、すべて1になる」ということを学びました。
1 のままだと、計算が出来ないけど、
1 は $\large\frac{5}{5}$ と同じだから、1の代わりに $\large\frac{5}{5}$ を使えば、計算が出来ますね。
式で書くと、次のようになります。
1ー$\large\frac{2}{5}$=$\large\frac{5}{5}$ー$\large\frac{2}{5}$=$\large\frac{3}{5}$
今回は、分数の足し算・引き算の学習でした。
前回と今回(6,7)で学んだことがよく分かっているか、以下のリンク先問題でチェックしてみましょう。
教育出版 花まるワーク 分数3年
東京書籍 算数うでだめシート 分数3年
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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